さくらプロジェクトのブログ

タイ北部チェンラーイで活動する山地民の子どもたちのための教育支援NGO「さくらプロジェクト」代表の三輪隆が綴るさくら寮での日々

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クリスマスの芸達者たち

2009/12/28 20:16 ジャンル: Category:さくら寮日誌
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今年も年末恒例の寮内クリスマス会が開催された。

 午後2時に始まって深夜12時まで、夕食をはさんで延々10時間におよびさくらプロジェクトの一大イベントで、まあ、クリスマスの名を借りた演芸会である。歌あり、ミュージカルあり、ダンスあり、演劇あり、ファッション・ショーあり、チア・リーディングありと、さくら寮生たちが一番輝く一日だ。

ここ数年定番になっている寮生によるカラオケ選手権には今年30名を超えるエントリーがあり、それぞれ得意の持ち歌で喉と歌唱力、パフォーマンス、そして各自ひそかにこの日のために仕込んできたステージ衣装で得点を競い合った。NHK紅白歌合戦同様、年々出場者のステージ衣装が派手になってきているのが気になる。

いったいどこでこんなハデハデの衣装を手に入れてきたのか。買ったら恐ろしく高そうな豹柄のコートとか、毛皮の襟巻きとか、レザーのミニスカートとか・・・。心配はご無用、さくらプロジェクトには日本の支援者の方々から毎年段ボール箱にして150箱を超える支援物資が届けられる。文房具や日用品もあるが、多くは古着である。古着のほとんどは寮生や山の村の人々に配布するのだが、中には、山の人たちにもっていってもあまりにも派手すぎて受け取ってもらえず、このようなステージでしか活用の機会のなさそうな超派手なキャバクラ嬢風 銀座のママ風、宝塚風衣装、コスプレ用衣装などが紛れ込んでいるのだ。もちろん、実際に演劇や学芸会などで使用したと思われるステージ衣装を送ってくださるかたもいる。着物あり、浴衣あり、軍服あり、警察官の制服あり、白衣あり、セーラー服あり、メイド服あり、レオタードあり、Tバックあり、六尺ふんどしあり、穴あきパンティあり(誰がはくんだ)、SMプレイの道具あり、天使の羽あり、仮面あり、バーコード親父のカツラあり・・・。この古着からのセレクト品だけでさくら寮内には専用衣裳部屋とその管理担当者ができてしまったほどである。


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 そんなわけでカラオケ選手権に限らず寮内の演芸で使う衣装はほとんどお金をかける必要がないので、スタッフとしてはとても助かる。しかも寮生たちはこうしたありあわせの素材を見つけ、活用して出し物をテキトーに作るのが天才的にうまいのである。

 今年からはファッション・コンテストも始まった。寮生がデザイナー、メイク、モデルによるプロジェクト・チームを組み、チーム対抗でそのファッションの斬新さと華麗さを競うものである。こちらも予算は全然与えなかったのに、各チーム、ありあわせの古着や布、ゴミ袋などを利用して、私たち審査員を唸らせる作品に仕上げてきた。さすが、エントリーした3人のデザイナーは、アチワ職業専門学校で服飾を学んでいるだけのことはある。

 それから、目から鱗なのは、ふだん学校の勉強のほうはいまいちだったり、トローンとした目をしてやる気がなさそうだったり、ぜんぜん目立たなかったり、寮の規則を守らず叱られてばかりいる寮生が、こういったイベントのときになると、思いがけず素晴らしい演技やパフォーマンスを披露してはじけることだ。抜群にキレのヒップポップを踊る男の子、コントやコメディをやらせたら、全員を爆笑の渦に引きこむ子。はっとするようなファッション・センスの子、大道具、小道具作りに賭けてはプロはだしの子。こういうのもクリスマス会ならではの発見だ。

人間、ダメダメなようでも誰しもなにか取りえがあるもので、そこをうまく褒めて引き出してあげれば、さらに成長もするし、ちょっと道をはずしていた子も更生することもできる。過去の問題児たちのステージでの活躍を見ると、ああ、あのときこの子を退寮処分にしないでよかったなあなどと思う。 

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写真1:カラオケ選手権団体の部はバックダンサーを従える。
写真2:ミニスカートでがんばる寮生。
写真3:もう気分はアイドルになりきっている。
写真4:ちょっと肌の露出が激しすぎるんじゃあ・・・。
写真5:ゴミ袋を素材にしたファッションショーも。
写真6:さくら寮のトップモデル(?)たち。
写真7:ヒップポップ風の踊りを披露する男の子。
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プロフィール

三輪隆

Author:三輪隆
1955年岐阜県生まれ。写真家・文筆家。タイ在住26年。さくらプロジェクト代表。

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