さくらプロジェクトのブログ

タイ北部チェンラーイで活動する山地民の子どもたちのための教育支援NGO「さくらプロジェクト」代表の三輪隆が綴るさくら寮での日々

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これも何かの縁(3)

2011/10/23 01:15 ジャンル: Category:さくら寮日誌
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  中年バンド、さくら寮でのライブ


 ひょんなことから突然結成されたチェンラーイ在住日本人による親父バンド。若者一人が加わったことで平均年齢はかろうじて40代後半を保っている。

さくら寮でのデビュー・コンサートとホコ天での路上ライブを目標に私の自宅で練習が始まったのは7月の末のことだった。

歌詞はすべて日本語のカナ読みにして丸暗記しているというボーカル兼ギターのF田さん、チェンラーイの夜店で激安で買ったというネック折れ修理歴のあるフェンダーUSAを担いでやってきたO寺さん、誰もが最初は「日本語のうまいタイ人がやってきた」と勘違いしていたベースのT人君、そしてとりあえずドラム担当の私という4人編成である。 他人の下手さや失敗にはいちいちつっこまないゆるゆるの練習だが、そもそもこれぐらいの年になると、他人からどうこう言われても飛躍的にうまくなったりはしないものだ。

翌週からはF田さんが知人の大工、S武さんを連れてきた。高校時代にボン・ジョヴィのコピー・バンドでドラムを担当していたというが、ドラムを叩くのは20年ぶりという。どんな曲をやるのかもわからないままいきなり連れてこられてドラムの前に座らされ、最初はスティックさばきもぎこちなく、本人も不安そうだったが、しばらくやっているとさすが昔とった杵柄、さまになってきた。さらに枯木も山の賑わいで、応援団のK杉さんがマラカス(何度注意してもK杉氏はマスカラという)を担当することになった。

 1週間で急造ドラマーをクビになった私はO寺さんとともにギター担当に復帰した。サザンロックバンドばりの豪華なツインリード・ギターといえば聞こえがいいが、一方がソロをやっている間にさらに音量を上げて横槍をいれて応戦し、最後は殴りあいの喧嘩・・・といったありがちなパターンにならなければよいのだが。

 いよいよさくら寮でのコンサートである。毎年この時期には大阪からボランティアのかたがたがこども向けのお芝居を上演にきてくださり、さくら寮生も踊りやミュージカルを披露して交流会を開くのだが、そのトリのステージが我らが中年バンドのデビューである。

F田さんが「ヘーイ、ロッケンロール!」と絶叫していきなりパワー全開で歌い始めると、たちまち子どもたちがステージのかぶりつきに殺到して踊りだした。さくら寮生たちはみなとてもやさしいので、とりあえずアップテンポの曲さえやれば、プレイヤーの技量に関係なく、客席総立ちで踊って場を盛り上げてくれるのである。

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歩行者天国でのライブ。

これですっかり勢いづいた我々は、翌日、サコーン通りの夜の歩行者天国「タノン・コン・ムアン」での路上ライブに乗り込んだ。このホコ天はすでにあるタナライ通りの「タノン・コン・ドーン」に対抗してチェンラーイの新名所にしようという商店街の目論見で最近売り出し中のナイトバザールで、ちょっとおしゃれな若者向けの夜店が立ち並んでいる。ここでチェンラーイ日本人会のみなさんが餅つきや剣道や空手などの実演をして日本文化の紹介をしているのだが、この一角をお借りして、路上ライブをやらせていただくというわけだ。

さくら寮生たちも「行きたーい!」というので、昨夜のように踊りまくってライブを盛り上げてくれることを条件に、ノリのよさそうなのを30名ほどトラックに積んで連れていくことにした。文字通り「さくら」の応援団である。ところがとんだ内弁慶のこやつら、たくさんの通行人や見物客に気おくれしたのか、演奏が始まっても借りてきた猫のようにおとなしく聴いているだけである。おい、話が違うじゃねーかよー。

しかしF田さんはそんな雰囲気もものともせず、「ヘイ、ヘイ、ロッケンロール!」と絶叫しながらLOSOのヒット曲を歌いたおした。やっと後半に入ってさくらのちびっこどももK杉さんの音頭にあわせて踊り始め、盛り上がってきた。そして最後はアンコールの大合唱である。(ここだけが寮生が役に立った)

 初ライブの成功(?)に気をよくしたメンバーは、次なる機会を狙って練習を再開することになった。「この程度の実力だったら私にもできそう」と思ったのだろうか、今度はさくらプロジェクトの無給ボランティア・K嬢がボーカルとして加入することになった。

 K嬢は大学を1年休学してさくらプロジェクトを手伝いに来ているのだが、笑い方も豪快で、エッチな話からスカトロ話までなんでもござれの天然系の21才だ。小学校の3年までお父さんとふたりで銭湯の男湯に通い、1歳年上の姉(こちらは母親と女湯に)の命令で「誰のイチモツが一番でかいか」を観察して逐一報告していたという話とか、小学生の頃、姉妹そろって夜ごと内緒でアダルト映画を見ていたのが親にバレて、ケーブルテレビを解約させられたという話とか、食事の合間にそんなバカバカしい話をしているだけでストレスが発散され、なんだか癒されるから不思議である。

最近では、「三輪さん、ここ数日、うんちにまじって謎の油が出てくるんです」とわざわざデジカメ撮影した自分のウンコの写真を携えて相談にきた。そんなものを見せられても、といいつつ写真をみると確かにオレンジ色のラー油のような油の球がうんこの周囲に浮遊しているのが見える。「うんちから油がでるなんて聞いたことないな。それって肝臓かなんかの病気と違う?」

インターネットの検索サイトをあたると、「中国の重慶でウンコから食用油を製造して販売していたグループが摘発された」というニュースの記事がどっと出てきて、二人で爆笑した。

「これだ! 君の場合、精製しなくてもそのまま売れるな」

「じゃあ売りましょう!」だと。

その後もK嬢は頑固な便秘と格闘して、ついに自分のケツの穴に指を突っ込んで掻き出し、今度は痔になったという話を食事中に披露するなど、あいかわらずネタを欠かさない。

話が大幅にそれてしまったが、なにはともあれ、彼女がバンドに加わったことで平均年齢はさらに40代前半にまで若返ったのだった。

次なる舞台はさくらクリスマス会の大トリである。

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さくら寮交流会での子供たちの演技

 

 

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プロフィール

三輪隆

Author:三輪隆
1955年岐阜県生まれ。写真家・文筆家。タイ在住26年。さくらプロジェクト代表。

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