さくらプロジェクトのブログ

タイ北部チェンラーイで活動する山地民の子どもたちのための教育支援NGO「さくらプロジェクト」代表の三輪隆が綴るさくら寮での日々

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少数民族の祭典

2004/11/24 16:23 ジャンル: Category:さくら寮日誌
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雲南民族学院

11月19日(金)から22日(月)までの4日間にわたり、チェンライのラジャパッド・ユニバーシティ(もとチェンライ教育大学。現在は総合大学になっている)キャンパス内において、第1回メコン川流域少数民族文化フェスティバル(The first festival of ethnic culture on greater maekhong sub region and indigenous knowledge fair)が開催された。タイ北部各地の山岳少数民族はもちろんのこと、中国、ラオス、ミャンマーなどからも少数民族の人たち数千人を招き、その文化・芸能の紹介を通して民族間の相互理解と交流を深める大規模なイベントだ。

 ラジャパッド・チェンライが主催したこのイベント、今年が初めての開催で、私が知る限り、少なくともチェンライで行われる少数民族関連の催しとしては過去最高の規模でなかったかと思う。

 さくらプロジェクトの寮にもラフ族、アカ族、モン族、リス族、ヤオ族、カレン族、タイルー族という7つの民族の子供たちが集まっているが、タイには他にももっと多種多様な民族が住んでいる。ダルアン族、ワ族、カムー族、ラワ族、カチン族、ビス族、ムラブリ族などである。ミャンマーやラオス、中国にはさらにその何倍もの種類の民族がいる。このイベントにも50を超える民族が大集合した。

 祭りに参加した各民族の人々は、大学構内に建設された各民族の伝統的な建築方式によるモデル・ハウスに寝泊りし、モデル・ハウスの周辺や特設ステージなどでその芸能や文化習慣を披露する。各民族やNGOなどによるエスニック・グッズ関係の出店、屋台食堂もたくさん出ていて、1日中ぶらぶらと会場内を散策しても飽きないほど。出店を冷やかして歩いたり、色とりどりの民族衣装を着た人たちが闊歩する姿を眺めたり、声をかけて写真を撮らせてもらうだけでも楽しい。夜になれば、異なる国籍、民族の人たちが広場に集まり、一緒に夜がふけるまで輪になって楽しく踊るという、和やかなひとときも。さくらプロジェクトもこのイベントに参加し、寮の子供たちが野外ステージで踊りを披露した。

 18年前、私が初めてタイに来た頃には、地元の住民はもちろんのこと、タイ政府も行政機関も、いや地元の大学の研究者でさえ、ほとんど少数民族に関心ははらっておらず、このような大きなイベントが国立大学の主導で開かれることなど想像さえできない状況だった。それまで熱心な関心を寄せていたのは、外国の研究者や個人の好事家のみだったからだ。チェンライでは毎年山岳民族開発支援センターが山岳民族の踊りなどを出し物にしたチャリティーのカントークディナーを開催していたが、その内容はチェンマイあたりのカントークディナーの山岳民族ショーと同程度で、観光ショーの域をまったく出ていなかった。

 そう考えると、平地タイ族の人たちも数多く見物に訪れたこのフェスティバルの盛況ぶりは、なかなか感慨深いものがある。少数民族の人たち自身も、かつては平地タイ族に対して不要な劣等意識を抱いている人が多かったが、今では確実に自民族の文化に誇りを取り戻し始めていることを、その堂々としたステージや晴れやかな表情のなかに垣間見ることができた。


ラワ族補正 

カチン族の女性
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プロフィール

三輪隆

Author:三輪隆
1955年岐阜県生まれ。写真家・文筆家。タイ在住26年。さくらプロジェクト代表。

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